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レモンの島に行ってきました!

いざ上陸!!作業開始!!                                              
 小船に揺られ上陸した尾久比島。浜に上がるとすぐ目の前に待ち構えていたのは急斜面。
その斜面は鬱蒼とした緑に覆われて、まるでジャングル。4mは超えようかという葦に視界が遮られて上の方は見えない。日差し、虫除けの対策を万全に、いざ斜面を登って行くと、
葦原の先に視界が広がり見えてきたのは、レモンの樹々。そこには丸く大きな黄色のレモンがたわわに実っていました。そしてレモンの樹の下を覆うのは、元気一杯に伸びた下草。
そう。今回の目的は、収獲作業に備えての下草刈り。これが大変な作業だったのです!!

過酷な作業環境                                             
 レモン畑は急斜面に張り付くように、ピラミッドのような階段状に広がっていました。
樹々が立ち並ぶ場所も平たんではなく傾斜があり、1段1段には1m程の段差がある状態。
刈払機で下草を刈ろうとしても足元が安定しない。それに加えて、続から続へと襲ってきては服の上から容赦なく刺してくるアブ、蚊。おまけにでっかいハチまで飛んでる!!!
 島の湿度は高く、30分もすると服が絞れるくらい汗でびっしょり。「なんてこった・・」。
眼下(とは言ってもすぐ目の前、ピラミッドの1段下)では、大田さんが自分の身長の
2倍以上ある葦を刈っています。その姿はまるでジャングルを切り拓いているかのよう。
「こんなに大変な作業をしてまで、この島のレモンを届けてくれるのはどうして!?」
そんな思いが頭をよぎりました。

「恵み」は何もしないで得られるものじゃない                                              
 休憩時間。レモン畑の隣にある甘夏畑(ここもジャングル)の甘夏をもいで皆でガブリ。晴れ渡る空。波の音。目の前には瀬戸内海の島々。「美味い〜!!」。身体にしみわたる。
「自然の恵みというのは、何もしないで得られるもんじゃないんだよ」。
そして「努力をして、自然と人が協力をして、初めて得られるのが恵みなんだよ」。
「生き物には手をかしてやらないといけん」、「レモンの樹たちが早く採ってほしいって言っているのが分かるんだよ」と言う大田さん。
 その言葉からは自然や生き物に対する暖かな思いがひしひしと伝わってきました。
過酷とも思える作業をしてでもこの島のレモンを僕たちに届けてくれているのは、島の自然環境やレモンを食べるひとの健康を心から願う大田さんの思いの表れだと感じました。
 
 暑さにやられ、虫刺されでボロボロになり、疲れ果てながらも何とか作業を終え、宿へと向かう僕たちを帰り道で待っていたのは、言葉にならないくらい美しい瀬戸内海の夕陽でした。

後編に続く