2016.07.29 Friday
2013.06.18 Tuesday
野菜のちょっとした変化から自然が見て取れる
今年の春は気温が初夏のようにあがったり、
冬のように下がったりと変動が大きく、
そこへきてまとまった雨がなかなか降らないという状況でした。
ようやく先週末からまとまった雨が降り始めているようで、
少し胸をなでおろしています。
当然、このお天気で野菜たちの生育にも影響が出ています。
どろんこ村の小笠原さんは4000株分のとうもろこしの生育がよくなく、
1割程度しか実がなりそうもないそうです。
あるトマト農家さんは最初に蒔いた種の芽が出なくて
やむなく蒔きなおししたと聞きました。
雨で洗い流されるはずの虫や野菜の病気も多くなっているようです。
そんな天候で育った野菜にはちょっとした変化があったりします。
ほうれん草や小松菜の葉っぱを広げてみてみると
その生長具合が分かると思います。
順調に成長すると最も内側のやや小さな葉っぱから
きれいな山なりに大きくなっていきます。
それが最初はすごく小さい葉なのに、
急に真ん中だけぽっこりと大きくなっていたります。
これは、生育初期の寒さと少雨のため
根から十分に栄養を吸収できなかった証拠のひとつ。
生長が順調だった中盤と大きく差が出てしまったのだと思います。
もちろんお天気だけでなく、畑の周りの状況や土の力も作用しています。
風土の違いも野菜のカタチには表われるので、
一概にお天気だけが影響しているわけではありません。
でも、毎日いろんな産地からやってくる野菜たちを見ていると
「あぁ、やっぱり今年の春先は寒かったんだね」と感じたりします。
毎日食べる野菜のちょっとした生長の変化を見つけて、
毎年毎月毎日の天気の移り変わり、
畑はどんな状況だったのかを想像してみると、
自然とつながっているんだと実感します。
徳田
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