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レモンの島から


11月22、23日の2日間にわたり、レモン畑の手入れのために、当社の伊澤、瀧岡と共に、広島県にある無人島、尾久比島(おくびじま)に行って参りました。2人は2度目ですが、新入社員の私、水藤(すいとう)は初めて。生産者の現場もこれが初体験となりました。

広島駅に着くと、出迎えてくださったのは、(株)神石高原の大田さん。地元である神石高原町を含めた地域の活性化のために、地元で育てた紫蘇、エゴマ、生姜を使った商品を開発されるだけでなく、尾久比島で無農薬のレモンの栽培もなさっている方です。

さて、今回の作業はレモンの下草刈りと堆肥撒きです。ただでさえ広い土地ですが、レモン畑は傾斜地。さらに島までの農機具、堆肥の運搬は船をチャーターする等、平坦地での農業に加えて費用も労力も格段に必要です。時折するレモンの香りに救われながらも、作業終わりには、へとへとでした。

今回の訪問で一番印象に残った大田さんのお話しがあります。「食品の安全性を確保するために、行政主導での基準の導入も必要です。ただ、それと同時に人間が持っている食べ物に関する野性的な勘が失われていっている気がする。地元の特性を生かして作られた食べ物の、そのままの味を食べてもらって、そういった感覚を取り戻していきたい」

淡々とした語り口でお話されていましたが、これだけの労力をかけてレモンの栽培を続ける大田さんの「理由」が垣間見えた時間でした。同じく野性的な感覚が失われている世代の私は、これからも皆さんが食べている物、生産者のストーリーを伝え続け、更には自分も日々の暮らしの中でそういった感覚を取り戻していきたいと改めて思いました。

さて今回お世話をしたレモンですが、順調にいけば来年春〜初夏にかけて取り扱うことができるかもしれません。その際は、そういった裏側のストーリーも味わいながら、是非、野性味あふれる味をお楽しみ下さい。ちなみに生でいただきましたが、すっきりとした酸味があり、ジューシーでした!!また今後も定期、不定期的に株)神石高原の紫蘇などのシロップや生姜もお取り扱いしてまいりますので、そちらも宜しくお願い致します!!!

 

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